ブラックサンダー。
もはやその名を聞いてお菓子好きなら知らぬものはいない「駄菓子界のエース」。
最初にこの菓子を目にしたのは、駅構内にあるセブンイレブンでした。
以前に働いていた職場の最寄り駅にあった店舗で、レジ前で置かれていたこのお菓子を見たとき、
「若い女性に大ヒット中?」
と菓子袋に印刷されているキャッチフレーズに目を取られて、思わず手に取ってしげしげと眺めていたものです。(当時)
今回はそんなブラサンとの出会いと実食レビューをお送りします。
コンテンツ
ブラックサンダーとの出会い
勤務中にグーグーなるすきっ腹を防ぐために、そのブラサンを購入することにしました。
やがて職場の休憩時間になり、コーヒーブレイクのときに、コンビニで買っていたブラックサンダーを思い出し、さっそく食べてみることにしたのです。
「どうせたいしたことないだろう」高をくくっていました。
駄菓子にありがちな軽い食感のチョコに申し訳程度の薄いビスケット生地。
値段も一つ30円(当時)だったので、ほとんど何も期待していませんでした。
ただただ「若い女性に大人気!」というフレーズにひかれて買ったにすぎなかったのです。
袋を開け、意外に重みのある中身に少々驚きながらも、先ほどの「あなどり」は自分の中でまだ続いていたのか、いつものようにお茶菓子をつまむ感覚で談笑を始めました。
「それでさあ~」
同僚と馬鹿話をしながらコーヒー片手にブラックサンダーを口にいれたとき、
「!!」
衝撃が走りました。
舌の上に転がる”やつ”のふてぶてしさは、鼻腔に広がりつつあるその香ばしい匂いとともに、とんでもない超ド級の存在感を私の嗅覚および味覚神経にビンビンに訴えかけていたからです。
さらに、
「ガシュッ」
と、音をたてて噛んだ瞬間に歯と歯にぶつかるライトミドル級のチョコパンチと、続けて喰らうココアクランチの右フック&サイドブローに舌細胞がヒート!
「こっ、これは・・・」
思わぬ反撃に不意を突かれた私は、思わず手に持ったコーヒーカップの黒い液体を口の中にすべて放り込みました。
「弾けて混ざれ!」
DBのベジータが放つパワーボールのようなイメージで(すいません、マニアックで)、口の中のブラックサンダーをコーヒーの激流の中でミックスブレンディングをビギィン!
「うまいぜ・・」
目を細め、恍惚の表情を浮かべて声を上げる私を見て同僚は「おまえ、大丈夫か?」と心配してくれたことは今でも忘れません。(ありがとう、N君)
そんなN君の心配をよそに、ブラックサンダーの予想外の美味さが骨身に染みた私は、翌日から毎日、例のコンビニでそれを買い求める日々を送ることになりました。
もちろんN君にもBS(ブラックサンダーの略語)を強烈におすすめして、それからはともに「BS友の会」を職場で勝手に結成して毎日恍惚の表情を浮かべていたということは、今となっては懐かしい思い出です。
以来、BSことブラックサンダーは私の中で駄菓子の域を越えた「食材」のレベルにまで昇格していました。
その重み、食感、胃の中に入ってもなお抜群の存在感を示すパワーは、忙しい仕事の合間の腹ごなしにはなくてはならない職場の友として、在職時の数年間の休み時間を美しく彩ってくれたのでした。
ここまでが、私とブラックサンダーとの出会いとそれにまつわる考察です。
実食レビューはここから始めますので、「御託はいいから、お菓子の実食さっさと始めろや!」というせっかちな貴方は、どうぞご安心ください。
実食タイム
ではでは、黒い雷神様のご登場です。
いかにも固そうなクランチのごつごつ感が、なんとも頼もしき限りです。
中はサクッと食べやすく、しかも濃厚なようで意外にあっさり。
栄養も満点。
総じての感想は、ココアクッキーの歯触りと口触りはリアルに最高で、チョコとクッキーの組み合わせが絶妙、さらに甘さも目立たないし、後味のしつこさも残らないから、食べやすいという感じですかね。
まとめ
そしてなによりもそれよりも、冒頭に述べたように、
「お腹のもちが非常によろしい」
ということ。
甘さが控えめでお腹のもちがいいなら、そりゃあ女性は食べわすわいな!小さいからカロリー気にしないでいいですし。
今思えば、パッケージの「若い女性に大ヒット中!」というキャッチフレーズは、見た目以上の重量感とそれがもたらす「お腹持ちの良さ」が、女性特有の「甘いものは別腹」欲求を見事なほどに満たしてきたことで生まれたのでは?と思うわけですね。
もちろんあくまで「お菓子」なので、数を食べすぎたり、三食をこれに統一してたら確実に体形と健康を崩すもとになるので、小腹がすいたときのお茶菓子としてご利用あるよう。小さな巨人ブラックサンダーに幸あれ!
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チョコレート総合
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