頂き物の大切なショコラでございます。
それも世界的なパティシエである小山進氏のプロデュースです。
PATISSIER eS KOYAMA パティシエエスコヤマ
京都で生まれ、大阪と神戸で修業を重ねた生粋の関西っ子の小山氏は、まさに関西が誇る実力派パティシエ。
その威名はミラノ、ロンドン、ニューヨーク、パリと世界の有名ショコラ界でも十分すぎるほど鳴り響ていて、日本でもフランス大統領を招いて総理官邸で行われた「午餐会」で、大統領閣下直々のご指名により、締めのボンボンショコラを作られたというほどのプロフェッショナルです。
今回はそのエスコヤマのバレンタインシリーズ「モンスターカカオ」を紹介していきましょう。
開封から始まる未知の世界
今回頂いたモンスターカカオシリーズです。ボックスには解説書が同封されていて、そこにはこのシリーズの由来や説明、そして各チョコレートの説明が書かれています。
ボックスには8種類のチョコが収納されており、後で順番にそれを紹介していきましょう。
まずは箱からの紹介ということで。
ボックスは中身のチョコレート以上に感動した優れもので、一見ハードカバーのケースに見えるくらいに頑丈でしっかり作られていて、さらには蓋の部分が磁石で開け閉めできるようになっているのです。
ボックスの裏側はおしゃれな本の裏表紙という感じで「むむむ!」と唸らされました。
ケースから出した外観はまーさーにブック!
見た目以上に作りもなかなか頑丈で、チョコレートを平らげた後は何か小物入れにでもしようかしらうふふと微笑んでしまったくらい(はあと)
そして中身も壮観でございます。
じゃん!
いやー、よろしいですね。本当に高級ショコラという感じで。いつも常食しているコンビニチョコやスーパーのエコノミーなショコラたちとは風格も香りも違います。(それでも安いものは安いもので美味しいですが)
このケースのデザインになっているモンスターは「ディテ」と呼ばれる探索型モンスターのようで、説明書きによれば、
ということのよう。
(さしずめ俺はそのカカオ探偵の依頼主といったところだな・・)
探偵物語の松田優作のような渋い表情を作りながら、手元のコーヒーをオープニングの静止ショットのように『ブハーッ!』と吐き出そうかと思いましたが、そんなことをしたら大切なパソコンがいかれてしまうので、普通に「ゴキュリ」と飲み干しました。
ではそんなカカオ探偵ディテの力を借りて、それぞれのチョコを実食しつつ紹介していきたいと思います。
1:プラリネ日向夏
宮崎県原産の果実を使ったチョコです。
説明書きは以下のようになっています。
一口食べると、口の中で柔らかくショコラは弾け、スパイシーな風味が広がります。
独特のソース感と爽やかな日向夏の風味、チョコのダークな味わいが美味しいですね。
2:コブミカンの葉
続いてこちら。
東南アジア原産の柑橘類の果実で、強い芳香をもち、煮込み料理用ハーブとして使われるようです。
説明書きでは、
となっています。
口の中に広がるマイルドな味わいと、カラメル味のこってりとした甘さが最初の一口目に口粘膜に響いてきます。
やがてすぐに二度目の美味しさウェーブとして「苦み」がほんのりとやってくる美味しさがありますね。
3:ダブルバニラ
バニラ好きの自分にはたまらないチョコレートです。
説明書きでは、
となっていますね。
濃い目の味わいと独特のソースが特徴的。
例えて言うなら焼き肉のタレのような風味でしょうか?
バニラというよりも不思議な味わいが印象的です。
4:桜の葉&フランボワーズ
春にふさわしいチョコレートです。
説明書きでは、
となっており、苺の風味が期待できますね。
最初の一口はけっこうソースが濃いなーと感じますが、すぐに桜のあわ~い香りが口に広がります。
前者の濃さは中和されてほどよいおいしさに落ち着いたというところですね。
5:ミエル・トリュフ・ブランシェ
説明書きでは、
実際の味わいは、濃い「焼き肉のタレ」味がして、とにかくパンチがありました。
ショコラノワール(ビターチョコレート)とフォラステロ種の風味、ハニー(はちみつ)の甘みを複合的に合わさって出来たこの濃さは独特のものがあります。
玄人好みの味わいですね。
6:カフェビター
カフェ味のチョコレートです。
説明書きでは、
となっていますね。
かなりマイルドでコーヒの風味が生きた味わい。
今までに食べたどちらかというとパンチのあるチョコと比べても、かなりマイルドでした。
コーヒーキャンディに似ている風味で、慣れ親しんだ美味しさがありました。
おすすめのエスプレッソチョコですね!
7:ふきのとうチョコ
ふきのとうとの組み合わせチョコです。
説明書きでは、
となっています。
味わいはチョコが溶けていったその瞬間、「すっ」と柔らかい香りがわずかですが、口の中で広がったような気がします。
野菜とカカオマスの取り合わせチョコは今回が初めてで、予想していたよりもあっさり味で驚きでした。
でもこれがノワール系のビターチョコとの組み合わせだったとしたら、きっと「ふきのとう」の風味がエグく感じられたかもしれませんね。
美味しい味わいでした。
8:ピエモンテ産ヘーゼルナッツのプラリネ
ナッツ系のチョコです。
説明書きでは、
となっています。
ざらついた食感が特徴的です。
特にその前後にやってくるスパイシーな風味というのでしょうか、ヘーゼルナッツ独特の癖のある風味がパンチ力をもたらします。
ナッツ系のチョコが好きな人なら、確実に美味しいと思える味わいですね。
チョコそのものの風味は濃いめなので、強めの味わい好みの人におすすめでしょう。
まとめ
全部で9種類のチョコを紹介させてもらいました。
どのチョコもシェフの創意と工夫が加えられていて、食べていてそれぞれの特徴がよく出た美味しさを堪能できました。
さらにいえば、すべてのチョコが「本能を刺激する食感」を持っているかと思いますね。
チョコの味そのものも良かったのですが、それ以上に食感に重きを置いた美味しさ。
モンスターカカオシリーズはほかにも、No.2、No.3とあるようなので、ぜひまたこちらにチャレンジしてレビューを書いてみたいと思います。
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チョコレート
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