お馴染み恒例のブラックサンダーシリーズです。
コンビニや駄菓子屋では定番の「ちょいヘビ」チョコ菓子ですね。
「ちょいヘビ」というのは、たった今私が作った造語でして、
「ちょいと」
「重い⇒ヘビー」
という意味なんです。
その心は、
「小さいけど食べごたえがヘビーで腹持ちがいい!」
ということ。
ほんと、他のミニ駄菓子に比べると、身に詰まっている密度の濃さがハンパないんですよね。
チョコもそうですが、クッキー生地が歯ごたえよすぎるというか。
上のリンク記事にも書いてますが、その昔、仕事で夜勤をしているときに、ブラックサンダーにお世話になった時期があったんです。
夜中の休憩時間が一時間ほどあって、そのときに弁当を食べるのもちょっと重いし、パンとかサンドウイッチだと小麦粉はすぐに消化されるので、どうしようかなーと毎日色々考えてたんですよ。
そんなときに、ある日コンビニに寄って、レジ前でブラックサンダーを見て、なんとなく買って職場で食べてみると、これがかなりいい仕事をしてくれまして。
小さいから3つほど買ったんですが、一つでもかなりお腹にしっかりたまって、味も濃いからすごく満足感があったんですよね。
「これはいける!」
と、それから勤務のたびにコンビニでブラックサンダーを買って持って行ってましたっけ。
もちろん基本はお菓子だから、食べすぎると体によくないわけですけども、当時の勤務が体力仕事だったから、カロリーもそれなりに消化されるわけですよ。
なので、かなり助けられました、この雷神さまには。
そんな感じでいろいろお世話になったノーマル雷神様と比べても、今日の雷神さまは、今まで食べた雷神シリーズとは一味も二味も違うんですわ。
なんというか、和の心というのかですね、すごく心に染みるという感じで。
日本人として生まれて良かったなあというしみじみした郷愁感をしみじみ感じましたね。
もう口の中でしみじみ溶けていく感覚がしみじみ至極というか・・
えっ?
しみじみしみじみ、うるさい!って?
それは失礼しました。
でもね、いずれ皆さん、分かりますよ。
なぜ私がここで繰り返し「しみじみ」と語っているか?ということを。
どうかそのときまで、心してしみじみ読んでください、怒涛のしみじみレビューを。
そして感じてください、きなこへの愛に満ちたつれづれをしみじみと。
いざ!和の世界へしみじみと!
プレ実食タイム
雷神シリーズの中でも「これはしみじみ美味い!」と感じたチョコがこちらです。
「きなこ」を漢字で書くと「黄粉」であるから、パッケージも黄金のゴールドでしめております。
「本当にきなこ入ってるの?」
「それって、きなこっぽい味のフレーバーをふりかけてるだけじゃないの?」
そんな疑いの目で見る自称ベテラン刑事のそこの貴方。
これを見れば、そんな心の闇もあっさりと払われるから、心して見るがよいぞ!!
きなこ、大豆パフが配合されている、黄金の豆豆コンビです。
ちょいと豆知識を語らせて頂きますと、きなこというのはもともと大豆から作られておりまして、大豆を炒って皮をむいて挽いて粉にしたものが「きなこ」と名付けられるのですね。
きなこには、たんぱく質、食物繊維、ミネラル(カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、鉄)などの栄養分が豊富に含まれていて、美容やダイエットにも大層役立つということだとか。
その味わいもなかなか繊細で、自分も大好きな「安倍川もち」「わらびもち」も、砂糖交じりの「きなこ」のぱふぱふでスウィーティーな味わいで「もちもち感」が初めて生かされると思っているくらい、和菓子には欠かせない、日本の心的な自然調味料の一翼を担っているといっても過言ではありません。
そんな「きなこ」が、いかに雷神のパワフルボムに調和しているというのか!!
ではその勇姿をご覧に入れましょう!!
出でよ、雷神きなこ様!!
おっと見た目はかなり普通のブラックサンダーですがな!
いつもの雷神、普段着の雷神様がそこに佇んでいるだけという、あまりにもの日常感に逆にシビれる!
しかしパッケージの角度を変えれば、その和な全容が明らかにされるはずだと信じるビリーバーな俺!
続け!雷神きなこ様!!
人が最も美しく見える角度である45度に焦点を合わせて、雷神様にもベストショットをお願いしてみました。
しかし!
ここでもあくまで普通の雷神の姿しか感じることができません。
いったいどうした雷神さま?
あくまで沈黙を続けるというのか、きなこ様?
今度は縦にしてみました。
しかし!
どこからどう見ても、ただのモアイ像にしか見えません。
モアイ像は世界の歴史人文文化に残る偉大な建造物ですが、同時に雷神きなこ味の存在意義とは全く接点を見いだせないことも、これまた偉大なる事実。
いかん、このままでは、雷神シリーズの看板すら外さなくてはならなくなってしまう・・
そんな苦悩を抱えつつ、実食家は富士額に皺を寄せながら、次なるショットに運命の一瞬を賭けたのです。
割ったった!
ついに禁断の指瓦割りが炸裂だ!
なかなか姿を見せない「きなこ」の焦らせぶりに怒り心頭になった実食家が放った渾身の一撃!
しかし冷静な実食家が「割った内部を見れば、きなこの実態を把握できるに違いないうふふ」とほくそ笑んでいたことなど、読者の方々には露ほども分かるはずはないと確信する瞬間!
白いのがそうか~?!
薄茶色のがそれか~?!
わからん
謎が謎を呼ぶまま、いきなり混迷の時代を迎えた雷神きなこレビュー。
挫折という二文字は実食家の辞書にはどこにも掲載されいないはずなのですが、しかし今回ばかりは、見た目できなこの存在を把握することはかなり困難であることが徐々に露になりつつあったのです。
そこで!
ふつうに食べてみることにしました。
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本番実食タイム
さて、ここからがいよいよ本番です。
さきほどのモアイ像とか歴史の真実とやらは、全て忘れてください。
やはり食べ物は実際に食べて感触を得るのが一番なんです。
イースター島よ、さようなら。
ということで、早速レビューを綴っていきましょう。
実食レビュー開始
まず最初に、香りは普通にきな粉です。
これは開封した時から実は分かっていたのですが、意地悪な私は今まで黙っていました。
きなこの香りは日本の香りということでね、もうこの時点で和の響きが鼻腔の中で「もわもわ」に広がって、こだまして、そのまま脳髄までずずいっと染みわたってましたから。
ええ、日本人なら感じることのできる懐かしの味というやつですよ。
そして歯ごたえですなんですが、これがサクッと柔らかくてね、穏やかな食感で口の中が優しくなるんですねえ。
ただ「柔らかい」といっても、決してふにゃふにゃではないところが、雷神様の心意気というべきか。
ちょうど良い食べごたえ、というのかですね、サクッサクッと気持ちよく歯に馴染んでいくので、ついつい「おいサク兵衛!」と真田丸の家臣の名前を呼んでしまいそうになったくらい、口の中はサクりにサクッてましたから。(真田丸、毎週見てます!)
NHKより
そしていよいよ「味わい」ですが、これは甘さが抑えめで、非常にあっさりしてる感があったんですよ。
歴代の雷神シリーズは歯ごたえ・ボリューム共に、腹ペコ族の私の胃袋を常に満足せしめてくれる力強さを持っていたのですが、甘さに関しては少しくどいなあという感想も実はありました。
なので「もう少し甘さを控えめにしたら、もっと女性向けの菓子になるのにな」という思いも常にありました。
しかし今回の「きな粉味」の甘さは、まさにその方向に大きく舵を切っていて、これなら食い意地のはった自分のようなチョコ好きの男だけでなく、軽くチョコを楽しみたいという女性にも好まれる味なんではないかと感じていて、これも有楽の企業努力のたまものかな、と満足目で頷いております。
もちろん、雷神シリーズ恒例の「クッキーの柔らかめなガシガシ感」も相変わらず心地よく、これぞブラックサンダーの真骨頂というべき歯ごたえの気持ち良さが光っていました。
クッキーとチョコレートときな粉が、噛んだ後に口の中でジュンッと溶けていった暁には、最初に感じなかったうっすらとした甘さが軽く浮き上がってくる「そこはかとなくスイーツ感」に涙する瞬間ともいうべきか。
今回のメインキャラであるきな粉の風味も最初から最後まで健在で、これがあるからこそ、ともすればくどくなりがちな安価なチョコレート菓子も、見事なまでに和風に仕立てあがって、上品な一品に型作られているといえば、言いすぎでしょうか。
否!!
言い過ぎにあらず!
ブラックサンダー史上、最もあっさりして、食が次々に進む傑作作品である!と声を特大にして宣言させてもらいたし!
なぜなら!
あまりに食べやすいので、思わず10個連続食いしてしまいましたから!
それでも口の中は全然くどくはならなかったですから!
うますぎ!
はまりすぎ!
やめられない止まらない!
きなこの海に沈んでいく俺は・・・嗚呼!
きな粉よ偉大、偉大やきな粉
ということで、これからもまとめ買いで、口の中をきなこだらけにしたいなと思っています。
きなこ最高!