ビッテです。
いわずともしれたグリコの誇る「珈琲に合うショコラ」としてチョコレートレビュー界では名のしれた存在。
チョコレートレビュー界の第一人者である千代古麗人さん(38)も「バリうまいし!」とメガネを吹き飛ばして激賞するくらいの深みのある味わいとバリんちょな噛み応えが持ち味なんです。
今回はそんなビッテを実食レビューしてみました。
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バリスタの第一人者とは
そんなビッテを推奨するのが、横山千尋さん。
(公式ホームページ⇒DEL SOLE|バリスタ)
プロ中のプロに言われれば、そりゃあ誰だって試したくなりますよね。
ましてや私もコーヒー好きの端くれなんですから、その道の第一人者の言葉には「ビッテ!」と大きく頷かざるを得ませんて。
ということで!
今回はビッテのオリジナルバージョン「ミルクショコラ」を実食レビューだす!
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ビッテ・プレ実食タイム
香ばしいビスケットと濃厚なチョコレートコーティングが魅力のビッテシリーズ。
6枚入りのビッテたちは、その輝かしいビッテユニフォームに身を包んで、今か今かと実食家の指によってつまみあげられるのを心待ちにしているように見えます。
ふむふむ、造作のないことよ、と呟きながら、実食家はおもむろにその中の一つをつまみ上げると、ユニフォームをビリビリと破ってあられもないチョコボディを世間の風にさらして差し上げたのでした。
おうおう、愛い奴じゃ、と目を細めながら、実食家はチョコボディをしげしげと眺めます。
その光沢、その色合い、そしてチョココーティングの下に秘められた波打つビスケット生地の官能的なボディライン・・・
「では香りは如何かな?」
目を半分に閉じた「んん~」という表情で、実食家は皿に乗せたビッテに鼻を近づけたのでした。
「甘いミルクの香り、それはちょうど恋人とベンチに座ってバニラアイスクリームを食べたあの頃のような・・そんな甘く懐かしいメモリー」
過ぎ去りし過去を追憶しつつも、実食家の鼻の穴は果断なくヒクヒクと動き続けます。
そしてその奥深くでうごめく嗅覚神経が鋭くビッテの本質をとらえたのでした。
「こっ、これはっ・・・ココアバターとカカオマス!」
当たり前すぎる回答だと笑うことなかれ。
なぜなら、この日の実食家の鼻は長く続く鼻かぜのためにひどくその感度を鈍らせていたのです。
じゅるじゅる、ぐずぐず、ばぶばぶ、と延々と垂れ流される鼻の水が全ての追憶とか追慕とか思い出とか回想とかを容赦なく洗い流していく怒涛の2週間目にも関わらず、わずかに感じるチョコのDNAを敏感に嗅ぎ取ったことがまさに奇跡!
ということで、次なるステージに向って、さらに鼻の穴をヒクつかせることにしましょう。
ビッテ本番実食タイム
ではそろそろ本気を出すとします。
そして実力のほどをご覧に入れましょう。
あと2か月で一年を迎えるこの実食レビューブログの実力とやらを。
ビッテ・・・・こいやぁっ!!!
ビッテINザ・キッチン、アゲイン。
台所で再登場です。
なぜ冒頭と同じ登場の仕方をしたというと、それは・・・
because of him!!(そこに彼がいるから!)
because of what he is!!!(ありのままでそこにいるから!!!)
because of him sitting behind bitte!!!!(ビッテの後ろにいるから!!!!)
バリスタ横山氏の推薦通りにコーヒーと共に食す、至極のひと時をご用意いたしました。
もちろんこのコーヒーは本格派ドリップでありますから、その香りとか味わいはビッテに負けず劣らずの深みとコクを醸し出しており、ましてやインスタントコーヒーには決して出せない、香り高いコロンビアの思い出をその霧の中に滲ませてくれています。
そしてビッテ。
その期待通りにコーヒーの味わいを最大限に引き出すことができるのか?
バリスタ横山氏の思惑通りにチョコ好きの本能を満足せしめるのだろうか?
まずは割ってみよう!(意味もなく)
そして齧ったる!(意味深げに!)
「むおおおおおおおおおおっ!」
絶叫と共に、実食家の五臓六腑にカカオの衝撃が走る瞬間!
床に転げ、あたりをのたうちまわる実食家の口の中に広がる、たとえようのない質感と噛み応えと快感とかベースアップとか部長昇進とかの想念やら妄念が所狭しと共存し充満し横溢して、カオスのように味覚細胞を刺激しまくる緊急事態がいままさにここに!
「はあっはあっ」
ようやく口の中の嵐を気合で抑えた実食家の脳裏に、
チョコ宇宙が
開けつつありました。
「ビスケットの細かい粒子が、まるでビッグバン(宇宙誕生)のように口の中の小宇宙で弾けている」
ガジガジと静かに歯に当たる心地よい振動が、ニューロン細胞を通じて大脳新皮質に伝わる至極のひととき。
そしてついに!
ずっしりきます。
めっちゃマイルドです。
カカオの苦みとか濃さはまるで感じません。
味覚神経を通り抜けて大脳の奥深くに到達したカカオマスとその仲間たち。
その旨み成分が醸し出す、甘く切ない味わいは、単なるチョコレート菓子の域を越えた新たなるグルメワールドの構築すら予感させます。
そしてコーヒーと共に味わう嬉しさといったら、そらあーた!
ビッテ実食のラスト
「・・・・?!」
飲んだ瞬間に訪れた違和感。
それは何というか、期待外れというほどではないにせよ、ほんの少しの歪みが口の中から漂う5ミリ前後、といったところでしょうか。
「横山さんには悪いが・・」
コトリと音を立て、カップをソーサーに戻すと、両手を組んで顎の下に置いたのでした。
「むしろ紅茶が合う、かな」
衝撃の発言。
日本屈指のバリスタを敵に回すかのような発言に、さすがのビッテも震えてます。
しかし事実は事実。
このマイルドすぎる美味なビッテには、味の濃いコーヒーよりも、むしろ爽やかな紅茶のほうが合うのです。
「すまない、横山さん」
東京の方向にむかってペコリと頭を下げる実食家。
その頬にはカカオの涙がツツ、と流れ落ちるのでした(完)
まとめ
久しぶりに小説風のレビューにしてしまいました。
完全にノリと勢いで突き進めてしまったのですが、ここまで読んで頂いた方には途中で他のサイトに移らずに読了くださり、心から感謝申し上げますビッテ。
さて今回のビッテでしたが、最後に書いた通り、コーヒーとの相性は個人的にはそれほどと感じました。
その理由はすでに書いた通りなので、これ以上は述べませんが、とにかくマイルドで美味なだけに、それが逆に自分の味覚的には仇となっていたような気がします。
ただ前回のアイスコーヒー版ビッテは確実にコーヒーに合っていました。(⇒キャッチフレーズにウソは無し!グリコのビッテ「香ばしショコラ」は本当にアイスコーヒーによく合った!! )
今回のビッテはあの頃に比べて、あまりにもマイルドでココア風味すぎたのですね。
そしてきめの細かすぎるビスケット生地もまた・・・
ということで、ビッテ第二弾は残念ながら、コーヒーとの相性は△という結果になりました。(チョコ菓子自体は高レベルに美味しかったです)
次にはアイボリーショコラが待っていますが、果たしてその結果は如何に?
ではまた、そのときまで皆さまご機嫌よう!
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