リッタースポーツ第4弾です。
その名も「ラムレーズン」。
名前の通りにラム酒とレーズンをブレンドしたドイツ製リキュールチョコレート・ラムレーズンは、その華やかな果実の香りと男前すぎるチョコの噛み味を日本の皆様と分かち合わんと、遙か波濤の彼方からドンブラコ~ドンブラコ~と時をかけてやってまいりました。
ドイツといえばビールですが、ビールチョコならぬ蒸留酒チョコ、それもゲルマン民族の心の故郷であるシュヴァルツヴァルトの森から遠くかけ離れた、西インド諸島の陽気なカリビアンアイランドが原産のラム酒チョコときたもんだから、これはびっくりゲルマン、パイレーツオブカリビアンでございます。
実際にジョニーデップ主演の同名映画の1作目でも、流れ着いた無人島でヒロインとともに酒を飲んだくれるジャック船長の持っていた瓶がラム酒だったのも記憶に新しく。
サトウキビを原料として作られるラム酒は、その甘い香りとは裏腹にピリッと辛めのハードボイルドな味わいで、まさにジャック船長の一見緩いけど、事が始まりだしたら一転して勇敢になる男前キャラをそのまま表したような、味わい深い特徴をもっています。
そんなラムとレーズンをブレンドしてカカオマスにぶち込んだ今回のゲルマンチョコは、いったいどんな味わいと香りをその茶色い板に秘めているというのでしょうか?
ラムレーズン実食レビュー
まずは裏面の原材料でラム船長の体内組成を確認していきます。
主な材料は「ココアバター、レーズン、カカオマス、全粉乳、ヘーゼルナッツ、乳糖、脱脂粉乳、バターオイル、ラム酒、乳化剤」となっています。
ここから類推するに、予想以上に「ミルク」勢の力が強いことがうかがえます。
ということは、かなりマイルドな味わいということが容易に想像できるでしょう。
そこにレーズンという鼻くそが黒くなったような果実の甘酸っぱさで、ことさらマイルドさがより「ヘビー級」マイルドへと磨きがかかります。
次に目を引いたのが「ヘーゼルナッツ」。
ラムレーズンという名前からイメージする「さっぱりしつつ甘め」なエア食感が、このナッツの存在を目にしたとたんにたちまちカリカリな乾燥系エア食感に変化する摩訶不思議。
なんといってもヘーゼルナッツは男前な味わいですから。
そこにミルク系のマイルドさとレーズンの甘酸っぱさ、カカオマスの香ばしさが合さって全てが口の中で一体化した時にこそ、ラムレーズンというチョコレートの存在理由がはっきりするのです。
まずは全身をばっちりと。
相変わらずブロックです。
寸分の狂いもないスクウェア「4×4」です。
裏面にはナッツとおもぼしき凸凹がチョコのあちこちに。
これは食べがいがありそうですね。
割ってみました。
ナッツとレーズンが「ハロー」と挨拶して顔を覗かせています。
私も早速「はろー」と挨拶を返して、返す刀でガブリと噛んでやりました。
するとラム酒の香りだけが口の中にふんわりと広がりを見せ、次にミルクチョコのカカオフレーバーが「遅れてはならじ」と競うように香ばしさを漂わせ始めたではないですか!
そして次に「真打登場!」という感じでジャリジャリするナッツの香ばしい食感が到来。
これこそが食感愛好家の最も好むところなのですが、もちろんすぐにラムの甘いフレーバーがそのスパイシーな口当たりとともにジャリジャリにとって代わり、口の中を支配し始めます。
とはいえ、アルコール独特のツンとした香りはあまりせず、チョコレートやナッツと上手く調和してその味わいの均衡を保っているというところ。
後味もあっさりで、香り高いラム酒の匂いを残しながら、心地よくリッチな気分にさせてくれます。
お酒入りといっても、普通のボンボンみたいに中が空洞になってリキュールがはいってるわけではないので、苦手な人もラムの軽~い風味を楽しめますね。
これはなかなかに「なかなか」なチョコではないでしょうか?
まとめ
チョコレート本体の食感ですが、これはリッタースポーツらしく、相変わらず剛毅で重厚でした。
甘めだけど、しっかりしたカカオマスの風味も安定して残っており、程よいところでマイルドさがキープされている印象があります。
シリーズ独特の質感たっぷりの食べ心地も健在で、お腹がすいてるときにこのチョコを食べれば、かなりカロリーが摂取できるかなと。
もちろんリッタースポーツの特徴である収納の良さや、持ち運びの便利さも相変わらず。
チョコの剛毅さ、ラムの華やかさ、ナッツの野性味溢れるジャリジャリ感、全てにおいて調和した味を保つラムレーズンは、前回のハニーソルトアーモンドに匹敵する、リッタ―スポーツの頂上にこそ最も近しい存在といえるでしょう。(今のところは)
ということで!
ラム好きの人には「マスト!」な逸品チョコレートで決まりです。
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