ミスタードーナツとピエール・エルメがコラボしたドーナツ実食レビューです。
ことのきっかけは、ポストに入っていた折りこみ広告を見てから。
ピエール・エルメといえば、フランスのパティスリー界を代表する鬼才と呼ばれたパティシィエで、チョコレートをはじめ、様々なスイーツをデザインして名声を得ている当代一流の菓子職人です。
自身のブランド「ピエール・エルメ・パリ」を立ち上げて日本にも進出しており、中でもマカロンが一番人気。
私も去年に購入して(⇒レビュー記事)、そのフルーティーで爽やかな美味しさを堪能させてもらいました。
最初はこのチラシを見て、
「チョコレートの宣伝かな?」
と思ったのですが、写真の横を見ると「ミスタードーナツ」の文字が見えたので、2者のコラボだと理解したのです。
「ミスタードーナツか・・」
若い頃は独特の美味しさにかなりハマったものですが、ここ数年はほとんど行っておらず、たまーに来客からの差し入れで頂くくらいです。
コンビニのスイーツやドーナツが充実してきているので、わざわざミスドで買うという選択肢はなくなっていたというのも事実でしょう。
店舗に行くのは手間もかかるし、少し高いからなあと感じていたのもあります。
ただこのピエール・エルメとミスドのコラボ写真は、いかにも美味しそうです。
さすがはフランス一流の菓子職人プロデュースな雰囲気をびんびんに醸し出しています。
「買おう」
そう決断し、帰宅時に駅前の店舗で買ってくることにしました。
今回はそんなピエール&ミスドのスイーツコンボを紹介していきます。
パティスリードーナツコレクション実食レビュー
今回購入したのは3種類です。
開けた途端にフワーっとベリー系の心地よい香りが広がります。
左から順番に「キャレマンショコラ」「ポン・デ・イスパン」「サティ―ヌファッション」。
それぞれ237円、194円、183円と通常のミスド価格です。
本当はクロエやモガドール、プレニチュードといった、ふっかり系のドーナツ生地と中にたっぷりクリーム入りのタイプも欲しかったのですが、考えてみたらそういうスイーツはコンビニでよく買って食べているので、今回はとりあえず上のベーシックな3種に決めました。
ではそれぞれをレビューしていきましょう。
「キャレマン・ショコラ」実食タイム
チョコクリーム入りのチョコドーナツです。
いかにもハードな外側のドーナツは、表面のチョコートでコーティングしてるがゆえ。
触ってみると「固め」なのが頼もしいですね。
いつものオイリーなドーナツの香り。
割ってみますと、
クリームが見えます。
ココア風のクリームとチョコクリームの二層になっているのが驚き。
こういう細やかな工夫がいかにもピエール・エルメらしいですね。
歯触りは見た目よりも固くなく、むしろ「しなっ」というしめやかさを感じます。
味わいも想像以上に甘さが控えめで、チョコの風味もソフト。
ココア&チョコクリームもくどさが全くなく、かなりさっぱりした味付けで楽しむことができますね。
香りほどオイリーさもなく、ドーナツ生地のしっとり感とチョコのふんわり香ばしいフレーバー、そして控えめな甘さが上品で、かなりイケるなと思いました。
甘さ・くどさが抑えられているので、コーヒーよりも緑茶が合いましたね。
ポン・デ・イスパハン実食タイム
次が見るからにお洒落なストロベリー風ドーナツです。
パッケージを開けたときに匂った香りは、このドーナツから出ています。
香りの元は表面に散りばめられたドライベリー。
一粒取って口に入れてみると、甘酸っぱい風味と濃いベリーの香りが広がります。
あっさりした味わいが期待できますね。
中身はこんな感じです。
一見すると、パン風ドーナツ生地の上にストロベリーチョコがコーティングされているだけかと思いきや・・・
中にストロベリークリームがサンドされているんですね~
いいですね、こういう遊び心は^^
というか、最初は割ってみたときは気づきませんでした。
なにか中からちょろっと見えるな、と思ったので、パン生地をよくみるとサンド風になっているので、ああこれかと。
表面だけでなく中からも「ベリーの風味を堪能しろシルブプレ!」というピエール・エルメ大先生からの有難いメッセージなのでしょう。
ということで、このまま食べてみると、弾力性のあるパンドーナツ生地のしなりとした歯触りと、表面のストロベリーチョコのパリッとした食感がすごくいい感じです。
もっちりしてほんおりオイリーな味わいを楽しみつつ、次にやってくるのが「ベリーの華やかな香り」。
これはかなり濃厚です。
パアーッと口いっぱいに広がります。
そして心地よいです。
感覚的にはベリーというよりは「バラ」の香りに近いような気がしますね。
もちもち食感のパンドーナツと華やかなベリー(もしくはバラ)の香り、中のクリームのヒヤッと感がかなりお洒落です。
これは美味しいですね。
ちょっとオイリーさが目立ちますが(なのでブラックコーヒーが合います)、女性向けのドーナツだと思いますよ。
「サティ―ヌファッション」実食タイム
3つ目のドーナツです。
チーズクリームが載っているということで、チーズ好きの自分としては見逃せなかった一品です。
サクサク系のドーナツ生地の上にチーズクリーム、パッションフルーツのムースが載っています。
香りはチーズというよりも、どちらかといえば「マヨネーズ」の匂いがします^^;
それも焼いたときのマヨネーズ。
たぶんチーズとパッションフルーツの香りが合さってそう感じるのでしょう(そう信じよう)
割ってみると、
普通のドーナツ生地です。
今までの中で一番「ドーナツ」らしい感じですね。
シンプルなドーナツをソースだけで料理しているという感じ。
さながらフランス料理のディシュメニューという雰囲気です。
味わいは、しっとりしたドーナツとともに、チーズとフルーツの爽やかな風味が口の中に広がります。
香り的にはパッションフルーツの匂いが勝ってますね。
柑橘系のオレンジとマンゴーを合わせたようなフレーバーがします。
爽やかです。
その後ろでドーナツのオイリーな香りがついてくる感じ。
チーズは香りとしてはあまり感じないのですが、噛んだ時や口の中で広がるときに「もっちり」とした独特の食感があって、これがいかにもチーズ感を出しています。
ドーナツと一緒に食べるとあまり分からないので、表面のソースだけを舐めると、途端にチーズの味わいをグッと味わえますね。
けっこう濃厚です。
チーズだけだとドーナツとの組み合わせでくどくなりがちなのを、パッションフルーツの爽やかさで中和しているという感じではないでしょうか。
全体的にドーナツが大きめで食べ応えがあるので、3つの中では一番お腹が膨れます(3つ目の実食ということもあるでしょうが)
甘さはそれほどですが、ドーナツのオイリーさがけっこうあるので、飲み物はコーヒーよりも緑茶のほうが自分に合いました。
ガッツリ行きたい人はこのサティーヌファッションですかね。
まとめ
ピエール・エルメとミスタードーナツが組んだ「パティスリードーナツコレクション」の3種を実食してみました。
一番美味しかったのは「ポン・デ・イスパハン」です。
見た目の自分の好みとしては「キャレマン・ショコラ」だったのですが、実際に食べてみると、ポン・デ・イスパハンの爽やかさと華やかさ、パンドーナツの持っちり感が一番しっくりきました。
全体的に「甘さ」がどの3種も控えめだったのが特徴的ですね。
ドーナツ特有のオイリーさは否めませんが、コンビニやスーパーで買うケーキやスイーツよりも甘さ的には、こちらのほうが圧倒的にあっさりした風味になっていると思います。
ピエール・エルメとのコラボがいつまで続くのかは分かりませんが、まだ機会があるなら、ぜひ残りの3種「クロエ」「モガドール」「プレニチュード」もチャレンジしてみたいと思いますよ。
皆さんもミスタードーナツに行くことがあれば、ぜひどうぞ!
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