
ベルギーの老舗チョコブランドのタブレットチョコレート紹介です。
以前からカルディや成城石井で見かけていて、そのクラシカル感に溢れるデザイン、手に持ったときの重みに「これはいつか買わねばなるまい」と心に固く誓っていた存在でした。
ただ店頭で買う「ちょっとしたお手軽なチョコレート」としては価格がそれなりにするので(1000円前後)、しがない庶民派の自分としてはスーパーで明治の板チョコを買うレベルで手にするには少々敷居が高かったわけです。
しかし今回、クリスマスや年末年始に向けてのチョコやスイーツ菓子のまとめ買いをした際に
「ええい、ままよ!」
と神経を麻痺させて(白目)、カゴに入れてレジに持って行ったという流れなのでございますね。
そしてその結果は・・・「大満足」でございました。
いったいどんな内容で味わいだったのでしょうか?
ではでは早速どうぞ!!
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コートドール「タブレット・ビター」チョコレート実食レビュー
まずは原材料をどうぞ。

砂糖、カカオマス、ココアバター、脱脂粉乳/乳化剤の4つ。
シンプルかつまっすぐな構成ですね。
開けてみましょうか。

銀紙の内包です。
2枚ありますよ。

一枚がちょっとしたタイルのように硬くて重みもある上に、それが2枚もあるのだから、そりゃあチョコ全体を掴んだときの「存在感」がしっかりしたものになるはずですよ。
荘厳なるアルミ箔の衣なり・・・

では気分を変えて、中身を見ていきましょうか。

コートドール神が出現。
ベルギーのカカオの調達地であるアフリカ西海岸の象徴である象と、ブランドロゴが美しく刻まれています。

裏はフラットですね。

厚みもいい感じですよ。

ではここで簡単にコートドールとアフリカとの関係性を紹介しておきましょう(豆知識です)
ポイント

ベルギーの高級チョコレートブランド「コートドール (Côte d'Or)」は、フランス語で「黄金海岸」を意味する
ブランド名の由来:1883年に創業者が理想的なカカオ豆を求めて西アフリカに渡り、現在のガーナにあたる地域(当時の名称が黄金海岸)で良質なカカオ豆に出会ったことに由来。
ベルギーとの関係:ベルギーはコンゴを植民地としていたが、コンゴはカカオ栽培に適さなかったため、コートドールは主にガーナなど近隣の様々な地域からカカオ豆を仕入れてブレンドする製法を確立。それがベルギーチョコレートの発展に繋がった。
パッケージの象のロゴの意味:西アフリカが由来。
なるほどなと。
19世紀からの歴史と伝統があるのだなと。
そんな重厚なチョコレートだからこそ成し得るこのチョコの造形の美しさよ!

ということで!
ここから味わいを見ていきましょう。

ビターチョコの名にふさわしく、濃いカカオマスの発酵した香ばしさが鼻をつきます。
一つまみを口に入れると、口の中に硬質なカカオのフレーバーが。
「カリッ」という心地よい歯入れとともに溢れ出す「カカオの濃さと甘み」。
カカオも決して「苦み」を感じさせず、むしろそれを上回るミルキーな甘さで口の中をマイルドに包み込んでいく美味しさ。
甘さも砂糖のものというよりも、ミルク系の後に引かない自然な風味があるなと。
控え目な甘さと濃いカカオの融合は、重みがあり、それでいて「食べやすさ」も併せ持っているとも感じます。
後味はカカオの刺激がしばらく喉の奥に残りますが、ミルク風の甘みがそれを「くどさ」に至らせない配慮もあり。
国内チョコのような「あっさり感」はありませんが、海外チョコ特有の「くどさ」「しつこさ」「甘さ」が限りなく抑えられた上質なチョコレートかと思いますね。
感想まとめ

カカオの濃さをしっかりと効かせつつ、控えめな甘さながらも、しっかりとカカオのサポート役(苦みを感じさせない)を果たしていミルクフレーバーが美味しかったです。
もちろん原材料に砂糖が入っているので、普通にシュガーな甘さも存分に含まれているのでしょうが、自分の舌的にはミルキーがかなり勝っていたと感じました。
一つだけ難点をいえば、そこまでチョコ好きではない人、日本の市販チョコレートしか食べたことのない人には「かなり濃い」と感じるところでしょうか。
私のように海外チョコを食べ慣れていると、今回のチョコは「濃い」ながらも、その甘さと風味に「控え目」「本格派」な部分を存分に感じ取れるのですが、一般受けという意味では少々敷居が高いといえますね。
濃厚で凝縮された味わいともいえるので、単品でそのままチョコレートを楽しむというよりかは、カレーや製菓に使う「素材」としての使用に適しているのかなとも思いますね。
個人的には非常に食べ応えのあった一品で、ぜひとも次はトーストに乗せて「濃厚チョコレートブレックファースト」を堪能したいと思っておりますよ。
本格派のチョコ好きには普通におすすめですし、一般の方には調理用としての購入も全然ありではないでしょうか。
どちらの場合も価格に見合った味わいと満足感は得られると思うので、ぜひとも一度試してみてください。
