オーストリアはウィーンが誇る老舗洋菓子店「デメル」の猫ラベルチョコレートです。
巷で人気の猫のデザインなので、てっきり猫の形をしたチョコだと思っていたのですが、実際は違ってました(笑)
猫ラベルということで、パッケージのデザインが猫になっている意味なのか、それともチョコの形が猫の舌をイメージしたものか分かりませんが・・・
とりあえず食べてみて「美味しかった」ということ。
どう美味しかったのや、メーカーのデメルについての情報を合わせて以下の記事でレビューしていきますね。
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デメルの実食レビュー
まずは外観をご覧いただきましょう。
原材料です。
シンプルな原材料が何気に嬉しいです。
さらに猫の蓋を開けて、中身を見ると・・
王室の紋章がそこに!
なんだか全てにおいてお洒落ですね^^
そしていよいよチョコ。
むっ!これはっ!
商品デザイン通りの「猫の舌の形」をしていますが、まさかここまでフルサイズに舌チョコだとは思わなかった^^;
ではいよいよ味のほうのレビューといきましょう。
アルファベットの「デメル」の流れるような文字ロゴが美しい。
裏側は、
意外に普通です。
強めのカカオの香りを嗅ぎながら、ポキンと音を立てて半分に割り、それぞれを味わうと・・・
たちまちキャラメルのような甘い味わいがひろがります。
まろやかで、なめらかな風味。
濃くて甘いですが、後に残らない、さっぱりとした口当たりが美味しい。
くどい甘さではなく、品があってリッチな味わいというべきか・・
一枚一枚が薄いのも、濃いめの味とバランスをとるためなのでしょうか。
パキン、パキンと音を立てて食べていく食感も、チョコを口で割る本能の喜びにつながっていくような気がします。
見た目以上にパワーのある美味しさと、食感の歯切れの良さに、かなりメロメロになってしまいました^^
デメルの歴史と人気の秘密
設立が17世紀というから相当古いです。
日本でも老舗と呼ばれる和菓子店がそのレベルに近いと思いますが(日本の場合は西暦一桁の超老舗があるから、さらにその上を行く!)、さすがは王室文化の欧州、日本並みに食文化への造詣が半端ではありません。
シンボルマークには、オーストリア=ハンガリー帝国帝室・王室御用達であったことを示す双頭の鷲が使われており、その由緒正しさが表されています。
デメルの始まりは、1786年にヴュルテンベルク出身の砂糖菓子職人ルートヴィヒ・デーネが、ウィーンの当時のブルク劇場の楽屋口の向かいに店を開いたところから。
その後、創業者の息子が政治家を志すため、菓子職人に店を譲り、店の名前を「デメル」に改称し、現在に至るようですね。
その菓子の特徴は、
・ザッハトルテとアンナトルテなど、各種トルテとシュトルーデルが有名
・カップケーキの中にホイップクリームを詰め、チョコレートでコーティングした焼き菓子インディアーナーも、デメルの名物として知られる
・皇妃エリーザベトが好んだスミレの砂糖菓子は、現在でも店頭に並んでいる
・デメルは高品質の材料にこだわり、得意分野を異にする職人たちがそれぞれ自分の専門分野を担当している
・職人の技術はウィーンの菓子店の中で最も洗練されていると評価されている
・店内の厨房はガラス張りになっており、職人が菓子を作る姿を見ることができる
・接客を担当する女性店員はデメル・レディと呼ばれ、かつては職業女性の憧れであったという。デメル・レディはドイツ語、英語、フランス語の3か国語を話し、ウィーン宮廷の礼儀作法を身に付けている。
(wikipedia「デメル」より)
とあり、まさにウィーン随一のこだわりを持つスイーツショップの味として、世界にその名を轟かせているようですね
まとめ
甘さと歯触り、口当たりのバランスが非常によく、
そのまろやかさと裏腹な味わいの濃さは、どちらかといえば高級チョコというよりも、庶民的な印象を受けました。
一方で上品なさっぱり食感もあり、このあたりのバランスが長くウィーンの人たちに愛されている味わいの良さなのかもしれませんね。
見た目の猫デザインの可愛さや、食べた時の味のまろやかさ、口当たりの優しさは女性や子供に、しっかりした味の強さや歯切れの良い食感は男性のチョコ好きにと、それぞれの一般的な好みをカバーする万能感こそがデメルの人気の秘密なのかもしれません。
これなら他のチョコも試してみたいと思わせる底深さを持つチョコブランドだと思います。
チョコ好きにだけでなく、猫好きにも、ぜひ食べてほしいチョコレートです。