週末に京都旅行に出かけていましたが、その夜にホテルの部屋でたまたま見た番組「海外出張オトモシマス!」でチョコレートの特集を放送してて「おっ!」と、かぶりつきで見てしまいました。
NHKドキュメンタリー - 海外出張オトモシマス!「フランス 激レア&絶品!チョコ・ハンター」
番組の主旨は、その分野のプロの海外主張にお供して、仕事先でのさまざまな様子を近くで見るというもの。
今回は奇しくも(チョコレート好きの自分にとって)チョコレートバイヤーの木野内美里さんのお供ということで、これはなかなか興奮しました。
プロの見つめるチョコの魅力とはどういうものか?
プロが選ぶチョコとは一体?
そんな疑問・魅力をレビューしていきたいと思います。
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世界を股にかけるチョコレートバイヤーの行く先とは?
通販会社の買い付け担当だという、木野内さん。
from: news.walkerplus.com
チョコレートの世界ではかなり有名な方のようで、ネットでググるといろいろと情報が出てきました。
番組では通販会社ということしか出てきませんでしたが、どうやらフェリシモのチョコレート担当ということのようです。
フェリシモといえば、女性のファッション関係の通販会社というイメージが強いですが、食品のほうにも力を入れているようで、そのうちのスイーツもオンラインショッピングで販売しているようですね。
男の私からすれば、フェリシモなどはほとんど縁のない世界に思われるでしょうが、驚くなかれ、学生時代にバイトしていた流通センターがフェリシモの流通センターの隣だったという奇跡のニアミスが!(どこが関係してるねん!というツッコミはスルーさせていただきます)
ともあれ、そんな木野内さんの買い付けるチョコレートの今回の来訪先は、フランスなんですよ。
フランスといえば、チョコレートの本場というイメージがあります。
そもそもオシャレなイメージが先行しているので、チョコレートすらもファッションの一部のような感覚を抱いてしまいますね。
実際に番組でお供した木野内さんが買い付ける先のチョコレートショップは、どれもオシャレそのもので、店主であるショコラティエもほぼイケメンという、女性視聴者にとっては嬉しいことこの上ない、チョコと美の取り合わせ。
とはいえ、ショコラてぃえの見た目ももちろんのこと、肝心のチョコも素晴らしく、最初に訪れたショップでは、フランスでも屈指の人気を誇る「キツネのチョコ」がピックアップされていました。
もちろんその場で早速見積もりを取って商談が始まるわけですが、その後の展開はテレビ画面では移されていませんでした(企業秘密ということかな?)
そして二つ目の来訪先は、オープンしたての真新しいショップ。
ここでもイケメン店主の推薦する数々のチョコに木野内さんの指は動きまくります。(試食です)
中でも印象的だったのは、キュマとオレンジのチョコで、食べたとたんに木野内さんは「カレーの味がする!」と目を丸くしていました。
それもそのはず、キュマとは「クミン」のことで、カレーに入れるスパイスの一つなんですね。
ほかにも工夫を凝らしたチョコが出てきますが、木野内さんは
「あまり斬新なものは日本では受け入れられない。日本ではオーソドックスだけど、プラスがあるものが人気があるんです」
といって、最後は無難なチョコレートを選んで商談に移られてました(チョコの種類は忘れました^^;)
その場で動画を撮影して大成功に終わると思ったところ、結局は別のバイヤーに乗り移られて、商談は流れたようです。
そのことを木野内さんは後日談としてスタジオで語っていましたが、こういうことはバイヤーの世界ではよくあることのようですね。
そして舞台はブルターニュへ!
木野内さんが有名になったのは、青いチョコレートを買い付けて日本に紹介してからだといいます。
フランス西部にあるアンジェという町のチョコレート菓子で、この地方独特の青い瓦をイメージでして作られたのだとか。
from フェリシモ
それまでは無名に近かったこのチョコも、木野内さんが日本で紹介してから、瞬く間に人気が出て、今ではスペインやロシアなどヨーロッパでも人気になっているようです。
⇒【ケルノン・ダルドワーズ】フランスの青いチョコレート購入!甘い蜜の香りとザクザク食感に郷土菓子の息吹を感じた!
木野内さんのチョコ選びのポリシーの一つが、地方の名産チョコレートに的を絞って買い付けていく、ということ。
有名どころは、どうしても大手のチョコレートバイヤーが有利で、木野内さんのような小規模なバイヤーだとなかなか商談がまとまりにくいようなのです。
資金と情報網が幅を利かせているということでしょうか。
どこの世界でも大手は有利なんですね。
とはいえ、小規模は小規模なりに、小回りが利くところにあります。
木野内さんの強みは、こういう地方のまだ名が知られていないチョコレートに目をつけて、突撃交渉を仕掛けていくというところにあるようなのです。(もちろん事前にアポは取っていると思います)
そんな木野内さんが訪れたのは、これまたフランス西部のブルターニュ地方。
そこでチョコ工房を営むショコラティエを訪問し、まだ知られぬ美味しさを発見します。
それは、そば粉と塩バターキャラメルのガナッシュ入りチョコ。
ブルターニュの海をイメージしたチョコレートで、見た目は地味ですが、そこに至るストーリーが木野内さんの心をつかんだのです。
代々菓子店を営んできた若きショコラティエが、ある日出会ったチョコレートの魅力に取りつかれて、ついにお店を出したということや、そのチョコレートにかける情熱、大切にしている彼女と同じくらいの愛情をチョコレートの一つ一つにかけているという、熱い思いを木野内さんは一つのストーリーとして、それをそのままに売り出すことに決めたのです。
これこそが、まさに大手のバイヤーではなし得ない、個人密着型の買い付けメソッド。
チョコだけでなく、ストーリーまでも販売するという方法こそが、木野内さんをカリスマチョコバイヤーといわれるまでに押し上げた要因だったのですね。
最後は市場のチョコレート屋さんへ
最後に訪れたのは、市場にあるチョコレート屋さん。
お母さんと娘さん、その友人の3人で切り盛りする、こじんまりしていますが、細やかな気配りに満ち溢れた素敵なお店です。
もともとは大学で哲学を専攻していた娘さんでしたが、チョコレート魅力にハマってしまい、友人とともに起業を決意。
それを見ていたお母さんも、デザイナーの仕事をなげうって、娘さんのショップ経営に力を貸すのでした。
そのお店の目玉商品は、三角帽子のような小さくて可愛いチョコレート。
それぞれの味は異なっていて、さらに名前までついているという変わったチョコです。
これが人気になって、地元でも有名なショップになったようですね。
木野内さんはこのチョコに目をつけて足を運びますが、娘さんとお母さんはなかなか首を縦に振りません。
というのも、日本で販売するということは、それだけ数を生産しなければいけないということ。
大量生産になることで、品質が落ちることを恐れていたのでした。
そこで木野内さんは一つのアイデアを出します。
世界中の小さなチョコレートショップを取り上げた一冊の本を提示して、あなたがたのお店もこういう形で紹介したい、小さなお店には小さいがゆえの魅力が一杯あるんだ、ということを日本の方にも伝えたいんです、と説得します。
この説得を聞いて心が動かされたのか、徐々に商談はまとまる方向に動き始めました。
結果は番組でははっきりとは示されていませんでしたが(おそらく)、きっと木野内さんの穏やかな笑顔の裏に秘められたチョコレートへの熱い思いや愛情を感じ取り、娘さんとお母さんは日本のチョコファンにその素敵な三角チョコを贈ってくれることと期待しています。
ぜひあの可愛いチョコレートを日本で食べてみたいものですね^^
最後に
30分という短めの番組でしたが、中身は濃く、それ以上の時間に感じたように思います。
これまでテレビで様々な分野のバイヤーの特集を見てきましたが、チョコレートのバイヤーというのは初めてで、いったいどんな買い付けをしてるのだろうと、興味津々に見入ってしまいました。
その実際の買い付け模様を目の当たりにすると、単に買い付けるという以上に、チョコを作る人々の人生や歴史、思いも込みで、日本に伝えたいという愛情がひしひしと伝わってきて、それが日本のユーザーにも伝わって人気が出るのじゃないかなと思います。
個人的には青いチョコレートが欲しいですね。
実際に番組の最後に出てきたのですが、その見た目の斬新さもさることながら、中にナッツをキャラメルがけして外はホワイトチョコレートでコーティングした(青いのは何かで着色してるのでしょうか)という説明に、これは美味そうだと。
ナッツはもちろん、キャラメルも自分の好きなスイーツの一つですから。
今度見つけたらぜひまたレビューしましょう!
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