書店で見つけて、自分が健康が気になる年代に入っていること、チョコの新たな知識を得たいという思いがあり、チョコの健康本を購入しました。
著者は前慶應義塾大学特任教授で、栗原クリニック東京・日本橋院長を務められる栗原毅さん。
医師による内容なので信用度も高いです。
さてどんなことが書かれているのか・・・と期待しつつ、ページをめくってみると、これがチョコ好きには嬉しい内容でした。
特に気に入ったのは、香りによるリラックス効果や食物繊維、インフルエンザ・アレルギー予防の働きのくだり。
これらは特に普段のチョコ実食で実感していることなので、自分の体で納得できるところです。
こんな感じでチョコ好きとして気になったところが色々とあったので、以下にレビューしていきたいと思います。
コンテンツ
甘い物がダメなのではなく食物繊維が大切だった!
チョコレートは甘くてカロリーが高いので体に良くないというのが、一般的な見方です。
でもそれは少し違うのではないか?というのが、著者のスタンス。
その理由として、
・チョコレートは高カロリーだが、糖質オフの製品も出ている
・糖尿病や肥満の最大の原因は「血糖値の急上昇」
・ストレスも血糖値を引き上げる原因
・食物繊維を摂ることで糖の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を緩やかにする
・チョコレートに含まれる食物繊維や脂質(吸収率が低い)が役に立つ
・チョコレートにはストレス解消作用がある
が挙げられており、決してチョコは悪者ではないよ!ということが強調されておるわけです。
チョコ好きとしてはもうこの時点で「いよっ!大先生!まったくその通り」と大きく拍手喝采なわけですが、ここからさらに著者の「チョコが体に良い理由」の具体例が展開されていきます。
チョコレートを食べても太らない理由
よくチョコを食べると太るという話を聞きます。
私も長くそう思っていました。
しかしこの本に掲載された実証データでは、肥満とチョコの関係はあまりないことが明らかになっています。
カロリーそのものは高く、板ミルクチョコ一枚でお茶碗のご飯一杯分に相当するといわれています。
その意味で山登りの際に「万が一、遭難したときのためにチョコレートを持参すると良い」ことが奨励されているわけですね。
だけどそれが肥満に結び付くわけではありません。
その理由は、チョコレートのカロリーの半分以上を占める「脂肪(ココアバター)」にはステアリン酸という脂肪酸が主に含まれていて、これが他の食品の脂肪酸に比べて消化吸収されにくいからです。
脂肪という響きからは「太る」というイメージがありますが、チョコの脂肪はそれには当てはまらないということですね。
それを聞くとますます食べたくなってきましたよ。
ゆえにチョコはカロリーが高いのに食べても太らないという理由になるわけです。
ポリフェノールで体の酸化を防ぐ
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには強力な抗酸化作用があります。
抗酸化とは「健康や美容に良くない活性酸素から体を守る」ということ。
その流れは以下のように説明できます。
人の体は酸素を利用することでエネルギーを作りだしている
↓
酸素を利用すると、活性酸素が生じる
↓
細胞を傷つける
↓
老化、がん、シワ、しみ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の原因となる
↓
体内の酵素によって活性酸素は分解される
↓
量が多いと(活性酸素)、酵素の働きが追いつかないが、抗酸化物質を摂ることで、活性酸素の働きを抑える
このように「抗酸化物質」は体の酸化を止めてくれる有難い成分です。
それがチョコレートに含まれるカカオポリフェノールに詰まっているというのです。
カカオを基にしたチョコやココアなどを摂ることで、体の中に害をもたらす活性酸素を抑え、体内の宇宙とフォースに平和とバランスをもたらす存在となるわけです(映画のスターウォーズに影響されてます)
食物繊維がたっぷりのチョコレート
食物繊維が豊富といわれる食品に「ごぼう」がありますが、チョコレートにはそれに匹敵する量が含まれているといいます。
本のデータによるとと、ごぼうの半分の食物繊維量が含まれているということ。
これがダークチョコレートになると食物繊維の量がさらに増えることが分かっています(100g中に6.1~14.6g)
食物繊維を食べる量をが増えると、善玉腸内細菌の増加、不要な栄養分の吸収を妨げる、便秘を改善する、腸内環境を整えて免疫力を上げる、などの効果が待っています。
正直、チョコレートに食物繊維が含まれているとは知りませんでした。
しかしそれが存在するということ。
まさに体の中の「掃除屋」というべき存在ですね。
とはいえ、チョコレートに限らず、野菜などの食物繊維はたっぷりと食べていきたいものです。
チョコレートにはストレス解消効果があった!
現代生活はストレスがたまりやすいです。
仕事や学校、家庭、育児、老後の心配など・・・
特に日本はストレス社会といわれるほどに周りに気を遣う風土があるので(良い文化でもあるのですが)、毎日を普通に過ごしているだけでもストレスが溜まっていく空気感はあると思います。
そんなストレスマックスな日々を助けてくれるのがチョコレート。
チョコレートはストレスを和らげてくれる体内の成分セロトニンの分泌を高めてくれます。
この作用をもたらすのは、カカオポリフェノールに含まれるカテキンであることが分かっています。
カテキンといえば緑茶で有名ですが、ポリフェノールの一派だったんですね。
脳内ホルモンの一つであるセロトニンは、脳の「万能調整役」とされ、眠りにつきやすくする、血圧や血糖を下げる、興奮を鎮めて精神を安定させる作用があります。
ストレス解消型チョコとしてグリコのギャバシリーズがありますが、これはギャバという精神を安定させる成分がメインのチョコでした。
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しかしもともとチョコレートには同じ働きをする成分が含まれいているので、ギャバを食べることで2倍以上のストレス解消効果が期待できることになりますね。
カカオポリフェノールはアレルギーに効果あり
アレルギーといえば、花粉症、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの症状を引き起こします。
私も子供の頃は、気管支喘息とアトピー性皮膚炎に長く悩まされていました。
運動と食生活の改善、生活環境の変化で20代には完治しましたが、今思えばこのときにチョコレートをもっと食べておけばよかったと思いますね。
なぜなら・・・
この症状もチョコレートを食べることで予防・改善が期待できるから。
もともとアレルギー症状とは、本来人間がもっている防衛反応が過剰に働いたものとされています。
体外からの病原菌や花粉などの異物を取り除くために、免疫システムが働き、それがアレルギー症状として現れるという流れです(無害な物質である花粉を有害物質と捉えて、鼻の粘膜を厚くして侵入を防いだり、鼻水で排除したりする「花粉症」の症状など)
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールの抗酸化作用には、異物の攻撃や免疫細胞の情報伝達の際に生じる活性酸素を抑制する働きがあると考えられています。
このため、チョコやココアを食べたり飲んだりすることで、アレルギーの症状が緩和する可能性があるということ。
多く事例が報告されていますが、まだ研究段階ということ。
これが明らかになれば、美味しいものを食べたり飲むことで、アレルギーがなくなるという幸せな流れができますね。
まとめ
チョコレートは美味しいだけでなく、実はすごく体に良いんだということを、改めてちゃんとした書籍で確認することができました。
ほかにも便秘や冷え性、歯周病にも効果があるというページがありましたが、それらも上に挙げたチョコの成分に含まれている作用なので、やはりカカオは偉大です。
ちなみに著者が「糖尿病の人、太りすぎの人に食べて欲しいチョコレート」として勧めているのが、明治チョコレート効果シリーズ、アーモンドチョコ、からだにおいしすぎるショコラの3種類です。
・【グリコ アーモンド効果チョコ】歯ごたえ抜群!食物繊維&ビタミンE配合で体も元気に!
・【ショコラティエパレドオール】「からだにおいしすぎるショコラ QHプレミアム」購入&実食レビュー!
どれも砂糖少めで、カカオがたっぷり入った健康系チョコレートでしたよ。
普段のチョコでは味わえないシンプルな美味しさと、ヘルシー&ビューティーなカカオのパワーを味わいながら、心身を癒していきましょう!
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